8月27日発表され、翌28日にはサイトも公開されました。
インドでは気合の入り方が伺えます。
https://yamaha-r2.yamaha-motor-india.com/
さて、YZF-R2ですが、全面刷新と言っていいほどのモデルチェンジでした。
何故、今回全面刷新する必要があったのか、そして刷新した目的を考察します。
まず先代のYZF-R15は、インドでは2008年に発売されました。
YZF-R15は同時期にヨーロッパで発売されたYZF-R125ベースに開発されたと思われます。
エンジンは当時ヤマハの子会社でイタリアのMotori Minarelli社が開発したものでした。
Motori Minarelli社は2020年にイタリアのFantic Motor社に株式譲渡されています。
という事でエンジンに関しては改良され続けながら18年経過して、現在はヤマハから離れたエンジン会社が開発したエンジンとなります。
200ccに排気量アップという段階で作り直した方が良いと判断されたのかと思われます。
ボアとストロークは以下の通り。
YZF-R125 : 52.0×58.7mm
YZF-R15 : 58.0×58.7mm
YZF-R2 : 66.0×59.6mm
R15とR2のストローク差が0.9mmですので実質ボアアップで排気量アップしたと言えます。
エンジン特性については、DOHC化もあってパワーを絞り出しています。
最大出力、最大トルク共に発生回転数に大きな違いは無いので乗り味的には変わらないと思われます。
最高出力
YZF-R125 : 11kW(15PS)/10,000r/min
YZF-R15 : 14kW(19PS)/10,000r/min
YZF-R2 : 19.5kW(26.5PS)/10000r/min
最大トルク
YZF-R125 : 12N・m(1.2kgf・m)/8,000r/min
YZF-R15 : 14N・m(1.4kgf・m)/7,500r/min
YZF-R2 : 19.1N・m(1.9kgf・m)/8000r/min
ただパワーカーブ見るとトルクの谷が高回転側になっている様子です。
これ余計に高回転へ誘導している?
この辺り実際に乗った方のインプレ次第でしょうか。
日本に並行輸入は早くて年末かな?
レッドは11000rpmで変わらない様子です。
ただこのメーター、ギア、回転数、速度が一致していないと思われるので実際の速度はもっと出ると思います。(YZF-R15で149km/hぐらいは出る)
次に車体。
こちらもYZF-R15とYZF-R125は同時設計だった様子で、YZF-R15と同じデルタボックスを採用しています。
YZF-R125はフランスのMBK社(現Yamaha Motor Manufacturing Europe)で製造されました。
外装などはEU版とインド版では異なっていました。
基本のところを抑えて後は地域の需要に合わせて仕立ていく形だったようです。
フレームに関しては当時のYZF-R1のデルタボックスのイメージを再現させたいという意識が強かったのだと思われます。
YZF-R15は、それ自体がスーパースポーツという訳ではなくスーパースポーツレプリカとしての要素が強かったと思われます。
(1980年代の4スト250のレーサーレプリカと同じ)
YZF-R2のページの画像がいかにもレプリカ。
今回、YZF-R2ではデルタボックスフレームから鋼管ハイプフレームに変更されました。
下の画像の赤い線と点はエンジンのマウントポイントです。
エンジンをフレームと一体化させて強度を持っていますが、エンジンマウントが強い構造ではないのであまり剛性に関与していないと予想。
何故、剛性が従来と比較して弱い構造にしたのか。
2008年発売時と比較して、フロントフォークとスイングアームの剛性が上がり、路面からの入力の逃げが難しくなったのではと思われます。
実際、YZF-R15に乗って感じるのは硬い...。タイヤに負担が行くバイクだなと感じました。
剛性を落としてワインディングを楽しくと同様のコンセプトで作られたのは初代のYZF-R1。意図的に剛性を落としたフレームを採用しました。
YZF-R25、R3は初代から乗りやすさ重視で鋼管パイプフレームとなっています。
今の400cc以下でボックス形状の剛性のあるフレームを採用するバイクはなくっなているのである意味仕方がないのかなと思っていますが、もう少し見た目のよいフレームにしてほしかった。
さて、上記でYZF-R15はスーパースポーツレプリカと書きましたが歴代のYZF-R15、そして新型のYZF-R2もレプリカ路線と言ってよいでしょう。
この為、響きの良い機能が積極採用されています。
・DOHCエンジン
・電子制御スロットル
・ヤマハライドコントロール(YRC)
・クイックシフター(アップ、ダウン対応)
・トラクションコントロール
・アシスト&スリッパークラッチ
・ラジアルマウント4PODキャリパー
・カラーTFT液晶メーター
すべて揃うのはCBR250RR、ZX-25Rと高価格帯のスーパースポーツのみだった機能です。ヤマハの場合だとこれが揃うのは、YZF-R6と2026年のYZF-R7以上となります。
しかもインドではCBR250RRやZX-25Rは販売されていない。
これが現地価格で約40万円前後で買えるとなると歓喜でしょう。
デザインもYZF-Rシリーズの一員としてまとめられいます。
詳しくない人が見たら全て同じに見える...。
流行りのウイングレッドも純正オプションで用意されました。
ウィンレッドって200km/h以上でないと効果は出ないのですが、雰囲気ですね。
スーパーバイクレプリカと見た時に、先代のYZF-R15も良く出来ている。
今回のYZF-R2は話題の機能はてんこ盛り。
204ccに排気量アップして、実用的な走りも十分。インドだとYZF-R15が日本円で約30万、YZF-R2が約40万円程度と高くはなったが内容的にはまだまだ安い。
インドで結構飛びつく人はいるのではないでしょうかね。
YZF-R2はスーパーパイク(SBK)、MotoGPの技術をフィードバックしたレプリカバイクと考えた場合、良く出来たバイクです。
日本で1980年代に流行ったレーサーレプリカをインドで再現という感じです。
その意味でレプリカ路線を忠実に再現したのが今回のYZF-R2ですね。
日本に入ってくるかはヤマハが日本仕様を導入するのはYZF-R15の爆死具合から望み薄。
レッドバロンやバイク館などの並行輸入するショップ中心と思われます。
価格は少量輸入なので輸送費などを考慮すると最低+10万円の費用と消費税5万円程度は上乗せになると思われます。
まあ欲しい人は買いそうですが。
