WWDCのストリーミング見ていましたが、噂されていたARM系CPUの「Apple silicon」へ移行する事が発表されました。
1984年にモトローラ MC68000を搭載した初代Macが発表。
モトローラMC68000は、日本ではセガのメガドライブ、SNKのネオジオ、シャープのX68000に搭載されました。
ゲーム系によく使われたプロセッサーです。
あと現在のmacOS、iOSの原点であるNextStepも68000系CPUでした。
しかし、68000系CPUは後に行き詰ってしまい、
1994年にIBMとモトローラ、Appleが共同開発したPower PCへ移行しました。
PowerMac登場時は、AT互換機 + Windowsが急成長している時期でした。
ちなみに自分が初めて購入したMacはPowerMacintsh 7200/90でした。
PowerPCは4世代あり、スティーブ・ジョブズ氏が復帰した後に登場したPowerPC G3世代からメジャーになっています。
PowerPC時代にクラシックMacOSからMax OS X(現在のmacOS)に移行が行われました。
Mac OS XのベースとなったOpen Step(Next Step)は、Intel CPU用ですがPower PC系用に移植されました。
このIntel CPU用だった事から後にIntel系CPUへの移行を後押しする事になります。
PowerPCはG4時代とG5時代に停滞し、Intel系のAMDとの争いで急成虫する中遅れをとる事になります。
あと実質Mac専用で高コストだった事も影響しました。
この結果、クラシックMac OSの心配が無くなった2005年にIntel移行が発表されます。
開発者向けには「Developer Transition Kit」が$999で貸出でした。
その後、現在状況を作り出す要因が発生しました。
iPhoneです。これに搭載されるiOSはMac OS Xベースで作られていました。
そしてiPhoneとAndroidが急速に普及し、2010年代はARM CPUの時代となって行きます。
iPhone、iPad、Apple TV、iPod touch等は全てARM CPU搭載でmac OSの派生でした。
PCの市場は2000年代に5GHzの壁に当たり、近年はCore iシリーズのパフォーマンスの伸び悩みがありました。
その状態から今回のApple siliconへMacを移行させる決断に至ったのだと思われます。
今回も移行ハードである「Developer Transition Kit」が発表されました。
今回は$500と入手しやすくなっていますがAppleが選定したデベロッパーのみの様子です。
さて、Apple siliconへ移行で気になるのはMac用プロセッサーはどうなるかです。
A12Zは4コアVortex 2.5GHz と 4コアTempest 1.5GHzの8コアCPUです。
スマホ用は消費電力が厳しいので、Mac用はその辺りのリミッターが解除されコア数を増やす形になるのではと考えています。
多分次世代のA14プロセッサーがMacも考慮されたプロセッサーとなるのではと思われます。
さてmac OSもついに10(X)から11ヘ進化です。
しかし自分の所有しているiMac、Macbook Proは共にアップデート対象外に。
買い替えの足音が聞こえてきます...。orz