iPhone系はカスタムチップなので動向がつかみづらいですが、
Android、Windows Phone系の今後の動向は、QualcommのSnapdragonシリーズの予定が一つのヒントとなります。
Desire(X06HT)やXperia(SO-01B)、LYNX 3D(SH-03C)はQSD8650を、au IS03、SIRIUS α IS06はQSD8650という、Snapdragonの第一世代(GPUがAdreno 200)で、
Desire HD(001HT)やGALAPAGOS(003SH)はMSM8255という、Snapdragonの第二世代(GPUがAdreno 205)です。
第一世代と第二世代の違いは、チップ自体が65nmから45nmの製造プロセスに移行した為、省電力化が行われています。
Adreno 200は、Open GL ES 2.0に対応したGPUで、Adreno 205は、パフォーマンス向上とSVGとAdobe FlashがハードウェアアクセラレーションやShaderの強化が行われています。
(その事を考慮するとFlash再生はDesire HDやGALAPAGOSが有利?)
ちなみにGPU性能としては、現状ではGALAXY SのSamsung Hummingbird(S5PC110)に搭載されているPowerVR SGX540の方が上の様子です。
ちなみにiPhone、iPadは、PowerVR SGX535と一世代前になります。
来年6月頃までに登場しそうなのは、第三世代SnapdragonであるMSM8260とMSM8660です。
特徴は、1.2GHzのデュアルコアCPU、グラフィック(GPU)が強化されたAdreno 220を搭載してきます。製造プロセスは第二世代から変更はありません。
既にサンプル出荷はされていて、端末メーカーも開発に入っているので、多分来年の夏はこのAndroid端末登場で話題になっているのではないでしょうか。
ただ、第二世代と第三世代で製造プロセスが変更されていないので、デュアルコア化等で相対的に消費電力が増えてバッテリーの持ちが短いという問題が出てくるかもしれません。
さて、タイトルの来年年末ですが、先週Qualcommが第四世代のSnapdragonを発表しました。
まず、ロードマップ。
注目はMSM8960です。
まず、28nmの製造プロセスによって低消費電力化が進んで性能とバッテリーのバランスが向上するかもしれません。
話題の機能としては、LTEとDC-HSPAに対応するという事ですね。
ドコモ、auのLTEと、ソフトバンク、イーモバイルのDC-HSDPAに対応したスマートフォンの可能性が出てくると考えられます。
次にグラフィック性能面です。
現行のAdreno 2xxは、PS2やWiiレベルで、Adreno 3xxはXbox360やPS3レベルとの説明しています。本当だろうか・・・。
Opengl ES Haltiと書かれているのは次世代Open GL ESの事かと思われます。
とにかく大きくステップアップする様なチップが2011年に登場するという事ですね。
少なくとも数年後には、スマートフォンでPS3並みの3D性能が体感できる時代が来るのかもしれません。
ネタ元。(プレゼン資料が公開されています)
[ANAND TECH] Qualcomm Reveals Next-Gen Snapdragon MSM8960: 28nm, dual-core, 5x Performance Improvement
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