NDロードスターの価格を考える Part.2

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NDロードスターの価格帯が発表されて本当に高いのか比較してみました。
基本的には現在のベースモデル相当のスペシャルパッケージベースで比較しています。

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まず、NA時代は消費税が外税で初期は6%、平成4年度から4.5%、平成6年度から税3%、平成9年度から5%、NB時代は外税で5%、NC時代は5〜8%で内税となっています。
これが一つの錯覚になっていますので注意が必要です。
初代NAロードスターで170万円というのは、パワステ、パワーウィンドウ、アルミなしの標準車であって、多くの人は購入していません。
+15万円のスペシャルパッケージを選択しています。
あとNAは、エアコンがショップオプションです。この為別途15万1千円必要でした。
この為、普通一般なNA型ロードスターは+30万円されていたと考えれば良いです。
この事からNA型は212〜217万円ぐらいが消費税込の車両価格でした。(今の表示感覚に合わせて)
当時も結構値段高めな車でしたよ。
(追記 : 平成元年〜平成6年までは自動車の消費税は6%〜4.5%でしたので訂正しました)

実は問題をややこしくしているのはNBだったりします。
エアコンが標準装備されてほぼ価格が据え置きという状態です。
超マイナーなNB1の標準車エアコンレスに至っては159万円(税込167万円)という安さ。
NB2でもほぼ値上げされていません。NB4で総額表示になっていますが210万円なので差は少しです。
ロードスターは手頃という感じは、NB時代に作られたものかも。

さて、NCはベースのROADSTERがNBのSPと比較すると10万円アップの税込220万円。
NC2の時に大幅にね上がって税込233万円、現在は消費税の改定もあって240万円。
一番安いモデルのSは、横滑り装置の義務化に伴い、昨年秋で販売終了しています。
NCはサスペンションだけRX-8のキャリーオーバーですけど、それ以外は新規という事でコスト的にすごく辛いモデルだったと思います。
エンジンが一般的なヘッドだったのもコスト対策だったのでしょう。
その意味では貴島主査時代は凄かった。山本主査時代になってから結構値上がっています。
ディスチャージ、オートエアコン、サイドエアバッグ等の標準装備が大きいのかもしれませんが、エンジン等もロードスター独自のチューンが入っていますし。

そしてNDが現行NCから比較すると10万円アップの250万円となります。
初代NA6から比較すると38万円(17%)の値上げとなります。
そう考えると意外に値上がっていないと感じます。
欧米市場の価格を考慮するとプライス付けの限界がありますし。

一つに思うのは、NC1までの貴島主査時代はロードスターらしさを確保しつつ、ベースをとにかく安くに腐心していた印象を受けます。
それに対して山本主査は、ライトウエイトスポーツの為には、なかなか妥協しない人なのではと思います。
結果的にキャリーオーバーも少なくなって、価格を安くできなかったのかもしれません。
それを考慮するとベースでもオプション不要で満足出来る車になるのではと思っています。

こう比較するとNBがバーゲンプライスだった事がよく判ります。
唯一のキャリーオーバーのモデルチェンジだった事も大きいかも。
キャリーオーバーはコストの為には重要ですね。

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このページは、Niiが2015年2月12日 20:40に書いた記事です。

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