ニューヨーク国際自動車ショーで公開された次期MX-5(ND)のシャーシを解析してみます。
まず話題のND。
比較用にNC。
方向が違いますが、NA。
NA、NBは別物として…。
NCとNDですが、これでもかというぐらい共通部分がありません。
パワープラントフレームはより形状が上下に広がっています。
ただ全体的な位置的にシフトの位置が変わっていない印象。ピラーが後退するけど、ポジション的にはさほど変わらない?
特に変わったのはリア周り。
NCはRX-8をベースにしたマルチリンクでした。
対してNDは全くの別物と言っていいほど。
メンバーの形状が大幅に変わっていて、横方向からの入力に対して強そうな印象です。
リアの踏ん張りは良くなっているのでは思われます。
サスに関してはスプリングが結構荒巻になっている事、NCやRX-8の様な独特な形状ではなくなっています。
サスの取り付け位置が大幅に上がっている印象です。
サスペンションアームに関してはマルチリンクですが、下側は前のトーコンリンクと後のラテラルリンク、そして前後の位置を合わすトレーリングリンクがあります。
前回ラテラルリンクの後ろにショックが取り付けられているような判断しましたが、この写真を見る限り一番後ろはラテラルリンクの様子です。
アッパー側は、ダブルウイッシュボーンの近い形になっていて、上下の動きに特化した形になっています。
サスの取り付け位置が上がっていることから、ボディ側も結構形状の変化があると思われます。
リア周りはNCと完全に別物ですね。
次にフロント部。
まずNC。画質が粗いです。
そしてND。
リア程の変化はなく、基本的にはNCベースである事を感じます。
ただNCと形状が近いだけで、メンバーは取り付けなどが異なっていますし、ナックルもアルミ製へと変更されています。スプリングの巻き方が荒くなっています。
またミッションの形状が全く異なります。サイズがコンパクトになっている印象ですので軽量化の効果を出している個所かも。
あとスタビライザーがNDでは真中が凹んでいる形状です。
これはメカプロ車のスクープ写真を見れば判りますが、ラジエターがNA、NBの様な垂直に戻されているので多分ラジエター関係の逃げと思われます。
さて、エンジンですがこれはインテークの形状から1500なのではと思われます。
比較用にSKYACTIV 1.5
SKYACTIV 2.0
見比べると1.5の方だなと判ります。
あと、FR化に伴ってエンジンの形状に結構手が入っています。
スロットル部分は同一のパーツの様子です。
あとヘッドカバーはアルミ製ですね。確か普通のは樹脂だったかな?
と、今回の発表でしたが、個人的に思ったのはリアサス周りですね。
従来のNCのマルチリンクと比較してシンプルという印象です。
しかし見比べると本当にNCと一緒の部分が少ない。
ロードスターだけではなく、今後のマツダが生産するFRスポーツカー(スパイダー、RX?)としてのベースを作る意味合いが大きいのかと思われます。
今回のシャーシをみるともう最終段階というのが判るわけでリリース時期に合わせた販売戦略に合わせてボディ側は公開されるのでは思われます。
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