今回はちょっと脱線気味な話題を。
現在のメカプロ(メカニカル・プロトタイプ)が市販製品とどれだけ違うかを把握する為に過去の例を見てみます。
まず、NBのメカプロ。(1996年頃)
NAとNBは基本構造がほぼ同一という事もあって、外見では違いが確認出来ません。
公道テスト時が1枚目の写真ですが、フロント部のボディ形状の違いでリトラは閉じません。
2枚目の写真でその辺りが良く判ります。
次にNCのメカプロ。(2004年頃)
この写真、今となっては探すのに苦労しましたw
フロントはRX-8、リアはNBロードスターの側を被せています。
幅が広がっているのでリアバンパーに幅広の加工がされています。
またサイドシル部分もNCを反映した高さになっています。
ただ、Aピラー、幌とサイドドアはNBのままでした。
この辺り、NDのスクープ写真でもこの場所がNCのままでは無い可能性も示唆しています。
この写真で、当時のマツダデザインを強調したモデルになるかと思われたのですが、出たのはNAのデザインを意識したデザインでした。
この事からも、今のCX-5、アテンザ、アクセラのデザインまんまであるよりも、ポルシェ911の様に一目でロードスター(MX-5)と判るデザインの可能性もあり得るかと。
それを踏まえた上で、今回のNDのメカプロのスクープ写真。
今回のも見て判るのは、ディメンジョンが変更されているのがハッキリ判る通り、既に基本のモノコック部分は完成していて、NCのボディを被せているだけと思われます。
細かなデザインは変更される可能性はありますが、基本的な所はほぼ最終仕様な状態と思われます。
ちなみにNCのメカプロの時で判る様に幌やピラーのデザインは変わる可能性はあると思われます。
さて、今回もスクープ写真からの解析です。
まずAピラー後退ですが、もうひとつ考えられる事があって、エンジンの搭載できる幅を広げる為かもしれません。
現在のNCは、フロントミッドシップにする為にエンジンがバルクヘッド部を変形させてまで後退しています。
しかし、マツダのエンジンは兎も角としてアルファロメオ用のエンジン等を考慮すると現在のレイアウトでは問題あると思われます。
この為、バルクヘッド後退させる為に座席が後退した可能性もあります。
下の写真のボンネット後端がわざわざパネルを追加しているのはこの為かと。
ちなみに特許をとった座席前、今のコンピューターの位置にバッテリー搭載は、多分無いと思われます。
室内なのでNA、NBの時の様な専用品になる可能性が高い事、アルファロメオにOEMする事も考慮すると特異な搭載方法は避けるかなぁというのが理由です。
あともう一つ、アメリカで始まっている"Small Overlap Front Test"です。全体の25%のみのオフセット衝突です。
下の写真は、アテンザ(Mazda 6)の場合。結構厳しい結果です。
これを助手席でやられたら凄く危険な感じが…。
あとバルクヘッド後退で、ミッションの出っ張りが小さくなるので、NCのペダル周りの狭さは大分解消されると思われます。
他前にも書きましたが、エンジンルーム内のスペースが増えるので86/BRZの様にバルクヘッド前にバッテリーがおけると思います。
次に、タイヤ関係。
前回は断言出来なかったですが、よく調べてみるとNCの16インチと同サイズの205/50R16と思われます。
2枚目にはしっかりとYOKOHAMAと判別できるのでYOKOHAMA製が純正装着される可能性があります。
両方ともリアの写真ですが、横からの写真でブレーキの奥にNCでは見かけない物が・・・。何かは不明です。
あと、室内。
Aピラー後退に伴って、シート位置も後ろに下がっている様子です。
リアのタイヤハウスとドアの後端が近い事からも、シート後ろも変わっていると思われます。
これが意味するのはガソリンタンクです。NCのレイアウトの場合。
もしかすると特許に書かれていたの様な新しいRHTの仕組みだったら、ガソリンタンクの形状変更が出来ると思われます。
この辺りはRHTのメカプロが撮影されていないので何とも言えませんが。
あと、室内です。
真ん中の3つが何かは判らないですが、NCのを付けてい様子です。ただ角度が異なる様な。
これは上側だけのカバーを被せている可能性があります。
あと、おまけ。
ハイマウントストップランプをわざわざ浮かしているのは謎です。
あと幌骨に見慣れない斜めの棒があるのは気のせい?
とりあえず、今回のと所はここまです。
正式にNDが出るまで色々と想像するのが楽しいのだよなぁw
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